【起業したい病編】双極性障害になった要因分析を自分なりにしてみる。

メンタル
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前回の記事に引き続き、自分が双極性障害Ⅱ型になった理由について分析してみます。

※始めたきっかけはこちら
遂に完結!【全5回】双極性障害になった要因分析シリーズ始めます。

はじめにストレス要因をまとめておきます。

ストレス要因1:職場異動への不満
2:昇格試験のプレッシャー
3:両親の不仲に対する心配
4:子育て中の夜泣き
5:起業したい病

最終回の今回は“起業したい病”編です

 

前回の記事はこちら

【子育て中の夜泣き編】双極性障害になった要因分析を自分なりにしてみる。

では、いってみましょう。

きっかけは、旧体質な会社への不満から

そもそも自分のやりたいことは別の何かだ!

このような感情が生まれたきっかけは勤めている会社や自分の境遇への不満でした。

年功序列型の給与体系、無駄の多い会議、社内調整・・・

全然仕事が楽しくない・・・

往復通勤時間にも「おれ、何やってんだろうな」と思う日々。

 

一生懸命働く見返りが少ない自分の会社で頑張る意味があるのだろうか、

かといって、

転職活動する行動力もない。

 

ただ辛いだけ

次第に就労意欲が失われていきました。

趣味である筋トレや投資、子供との時間が第一優先に

就労意欲と反比例して、趣味である筋トレや投資、家族との時間のプライオリティが増してきます。

給料が年功序列であれば、仕事以外の時間を充実させるほうが人生のコスパが良いと思ったからです。
(この考え自体は世間とは多少ズレているとは自覚していますが、筋自体は通っているとは思います。)

 

私は特にこの意識が強く出てしまい、

仕事時間中にもかかわらず、趣味や家族との時間を過ごせるか考えためにカレンダーとにらめっこをはじめ、有給休暇の必要消費日数と家族旅行計画について研究するようになり、

終いには、セミリタイヤを本気で検討しだし、

趣味の投資での成功も織り込んでの必要金額の算出や必要勤務年数、さらにはセミリタイヤを達成するための最小出勤日数について研究

するようになりました。

 

セミリタイヤまでにあと(X)日働けばよろし!

色んな変数を織り込んだ(X)の値の算出に全身全霊を注いていました笑

 

普通の人から見たら病気レベルでしょうが、本人はセミリタイヤ実現に向けて本気の計画を練っていて今思えば楽しい時間でした。

ちなみに”お金カテゴリー”のなかでこんな記事も書いています。

よかったら見ていってください^^
アーリーリタイヤよりもセミリタイヤを目指そう

働き盛りな時期と子育て期のミスマッチ
(筆者は及びませんが)仕事にもある程度慣れて成果が出せるようになってくる30代は、ママ・パパ業においても一番大変な時期です。
会社の中堅として、幼い子の親としてどちらも責任がのしかかるからです。

大変な時期が多少なりともずれてくれれば、人生にも心のゆとりがとれるのですが、子育てというのは生物学的に取り組める時期が限られています。
必然的に仕事のほうの負担を和らげる他なく、その手段の一つとして育児休暇があると考えています。

世間には育児休暇を取得するとその後の出世が厳しく、生涯賃金が下がるとの見方がまだまだ色濃くありますが、はやく改善してほしいものです。

セミリタイヤ実現のために転売ビジネスを開始

通に考えると、筆者のようなサラリーマンの一般家庭ではセミリタイヤ実現日(X値)は遠い未来になってしまい現実的なものではなくなります。

また家庭を持ち、子育てする身になるとよくわかるのですが、計算上は毎月の収支がほぼゼロ近くになりがちです。

給料 ー 生活費(お小遣い含む) = ゼロ♪

ということですね。

 

お小遣いをゼロにしてはそれこそ生きる楽しみが失われますので少額はもらうとして、貯蓄にまわせるのはボーナス分だけといった状況です。

 

これでは家族旅行もしたい、セミリタイヤも将来実現したい、という夢を描いたところで完全無意味です。

そこで筆者は副業に興味持ち始めます。

 

以前から投資信託を用いたインデックス投資はしていましたが、インデックス投資自体はそもそも概念が老後の資産形成に近く、精神の持ちようとして副業という意識ではありませんでした。

 

収入を増やす目的での副業で初めての取り組んだのが転売です。

世間からは嫌われてますね。。。

 

細かい転売のやり方などはお金カテゴリでいつか記事でお話しできればと考えているのでここでは割愛しますが、タイミングに恵まれたことで筆者はちょっとした小金を稼ぐことができます。

リタイヤ、アーリーリタイヤ、セミリタイヤの言葉の使い分け
筆者は以下のように使い分けています。
リタイヤ=定年退職によって完全にサラリーマンをやめること
アーリーリタイヤ=”リタイヤ”を若い年齢で実現すること
セミリタイヤ=”(アーリー)リタイヤ”まではいかないがゆるく収入を得ながらストレスフリーな生活を実現すること

仕事している時間が無駄に感じてきた

当たり前ですが副業によって小金を稼ぐとさらに就労意欲が下がります。

自分の頭の中に

わざわざわ会社にいって周囲に気を遣いながら働かずとも副業によって稼ぐこともできる

と新たな選択肢が生まれるからです。

 

また基本的にはサラリーマンは固定給、副業は歩合制のため、自分の成果が実績として目に見えやすいという特徴があります。

 

そのため徐々に筆者の思考は侵されていきます。

サラリーマンの自分が何千、何億、売り上げようが、自分の給料はボーナス査定に少々響くにせよ、基本給としてほぼ固定。

ボーナス査定は上司が決める相対評価であって、客観的なもの。

自分の給料は自分で決めたい。
・・・
というより、副業での儲けが本業より上じゃん。
俺サラリーマンする意味あるの?

 

また、筆者の就労意欲を完全に奪ったのは上司の給与を知った時です。

気軽に聞いてしまい、気軽に教えてもらったのですが、

正直にいうと想定よりも下でした。

 

あんなに能力があって一生懸命に働いておきながら、今の自分の本業収入+副業収入よりかは下と知ってしまって、自分のサラリーマン生活の将来が見えたようでなんか夢がなくなってしまいました。

肥大化する起業家精神

副業のほうが本業よりも収入が多かったので、可能な限り本業は定時にあがって副業に取り掛かりたくなります。

まぁ実際そううまくも行くはずもなく、

詳細は以下の記事に載せますが部署異動があり、22時過ぎまで働く日々を送るようになります。
【職場異動編】双極性障害になった要因分析を自分なりにしてみる。

収入が低くやる気も出ない本業のほうに副業を邪魔される。。。

能力のミスマッチもあり、徐々にいらだちが募り、転職が頭をよぎり始めます。

 

当時は2018年暮れ。

ちょうど転職活動が盛り上がっており、一緒に入社した同期が何人も仕事を辞め、より活躍するポストへ旅立っていきました。

筆者も転職サイトに登録してみましたが、もともと就労意欲が低いので条件検索です。
リモートワーク可能でフレックス勤務可能でっと

・・・

なかなかピンと来る職種が見つかりません。
そもそも社内異動を繰り返した筆者に一芸があったわけでもなく受かるかも怪しいのですが。。。

 

なーんか、企業の募集ポストしっくりこないなぁ、でも世間と感覚がズレている俺がいい意味で活躍できるポストがあるはず

転売ビジネスに手を出し、市場調査->商品決定->仕入れ->流通->売却->在庫管理、等をPDCA回しながら、財務・法務知識も同時に身に着け、会社設立一歩手前まで検討したんだ。

 

自分を喉から手が出るほど欲しがる企業がこの世のどこかにきっとあるはず。
(元から自信過剰で既に躁状態が出ていたのだと思います。)

 

!!!

 

待てよ、てか、自分がやったことは、まんま経営じゃないか。

 


そりゃ転職サイトに載ってないわ。

社長(=フリーランス)をやってみたい

自分の成果がそのまま給料に反映されるし、チャレンジしてみたい。

 

ちょうどその頃、会社を300万で買いなさい的な個人M&Aが流行りだしていました。

これですね。

さっと立ち読みして、個人が会社を営むことへのハードルが下がっていることが追い風となっていることを知ります。

それ以降、個人M&Aサイト(TRANBI)をちょいちょいチェックするようになります。

以下、TRANBIのURLです。

事業の未来とめぐり逢うところ 事業承継・M&Aプラットフォーム TRANBI【トランビ】
TRANBI【トランビ】は国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォームです。売り手は無料で利用可能。平均15社の買い手候補が見つかります。個人事業・中小企業の事業承継・事業譲渡から大企業の事業売却まで多種多様な売却案件を掲載中です。

起業家精神の夫 VS 保守的考えの妻

普通に考えて、夫が起業したいと言い出したら当たり前ですが妻は止めます。

今の生活でも本業さえ続けてもらえれば妻としては何も問題ないですし、起業なんかして失敗してそれこそ無収入なんかになったりしたら家庭崩壊までいってしまう危険性があるからです。

妻はママとして2歳近くなる息子もいますし、家庭を守るものとして安定を何よりも求めます。

 

そもそもセミリタイヤは夫自身が楽したいからであって、夫婦の共通の目標とはなっていない段階でした。

妻に言わせると、夫が仕事中に無気力になろうが社会人皆が働きくなくても働いているあって、筆者の思いはただの甘えなのです。

 

起業家精神の夫 VS 保守的考えの妻

 

もう既におかしくなっていたんでしょうね。

なんで家庭のために頑張っているのにやりたいことを否定されるんだろう。

自分は何のために頑張っているんだろう。

愛する妻にさえ、強いいらだちを覚えます。

 

筆者の頭の中はよくわからなくなってしまいました。

 

やがて他の様々な理由も重なってやがて不眠症になり、心療内科に行ったところ

“適応障害+双極性障害Ⅱ型”

の診断を受けることになります。

 

 

起業精神は躁状態の特徴?

自分が病気にかかってから知ることになるのですが、双極性障害の躁状態の時の特徴としてアイデアが次々にあふれる、万能感にあふれ起業したくなる、というのがあります。

 

自分は実力を信じて起業できると思っていたのではなく、単に病気だったんだ。。。

 

筆者は落胆するような、ホッとするような、トリックの種明かしをみたときのような変な感じがしています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は番外編ということで筆者の深層心理を探りながら、双極性障害Ⅱ型を発症するまでの軌跡をたどってみました。

筆者は双極性障害Ⅱ型を患い、今でも”起業したい病”に捉われていますが、幸いにも止めてくれる妻がいました。

妻に感謝しつつ、焦らずゆっくりと治療を進めていきたいと思います。

ではでは。

 

 

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