気分障害とも言われる双極性障害(躁鬱病)と鬱病の違いについて、双極性障害Ⅱ型を患っている筆者が調べた部分を紹介したいと思います。
両者はよく比較されますし、治療に必要な薬も異なりますので、症状についてよく理解することが大切になります。
“筆者は医者ではありませんので本記事の内容に誤りが含まれる場合がございます。あらかじめご了承のほどお願いいたします。”
鬱病とは?
鬱病とは精神が深く落ち込み、何に対しても活力がなくなっている状態です。
食事の面では、
食欲がなくなったり、食事をしても味を感じなくなったりするなどの症状が現れ、体重も減少傾向にあります。
趣味の面では、
それまで興味があったことに対しても興味がなくなり、行動力が失われたようにみえます。
生命の面では、
生きる活力がなくなり、自分など生きていても意味がないといった考えを持ち始めることから、自ら命を絶ちたくなる人もいます。
こういった症状の多くは適切な治療(薬だけでなく生活リズム改善等を含む)を続けることで、徐々に改善していきます。
そのため、
鬱病は自ら命を絶ちさえしなければ、いつかは必ず治ると言われています。
鬱病は周りから心配されるため、本人さえその気があれば比較的早い段階で病院に行きやすいと言われています。
しかし、まだまだ鬱病に対する世間の目は厳しいのが実情です。
“鬱病と診断されると会社的にまずいからかえって病院にいけない。”
といった社会的な問題をはらんでいるのも事実です。
ここらへんはぜひ改善してほしいものです。
双極性障害(躁鬱病)とは?
先ほどの鬱状態に加え、真逆との症状も言える躁状態が現れるのが特徴です。
また、躁状態の程度により、双極性障害Ⅰ型と双極性障害Ⅱ型に分類されます。
双極性障害Ⅰ型と双極性障害Ⅱ型の違いについて知るには、まずは躁状態について学ぶ必要があるため、次項で解説します。
躁状態の特徴について
躁状態とは精神が活力にあふれている状態です。
まさに鬱病とは真逆です。
精神が活力にあふれることで
・ビジネスの面では、
アイデアが次々と湧いてきて、実際に高いパフォーマンスを発揮したりすることから、起業への意欲が湧いてくる人もいます。
・言葉遣いの面では、
誇張表現や自らを過信した発言が目立つようになります。
選挙に出たいなどと言い出してみたり、相手を小バカにした表現(マウント取り)が出てくるようになります。
・睡眠の面では、
あまり寝なくても平気になり、朝早くから夜遅くまでパワフルな状態になります。
一見すると躁状態は活力がみなぎったスーパーマン状態であり、本来の自分の120%が出せるようにみえますし、実際に否定できない部分もあります。
ですが、悲しいことに躁状態は長くは続きません。
躁状態の人はいずれ鬱状態へと転落する運命をたどります。
躁状態は鬱状態と必ずセットで語られます。
これが躁鬱病と言われる所以なのです。
逆に常に躁状態で鬱状態にならない人は、双極性障害(躁鬱病)とは言いません。
こういった人は、単にパワフルな人、普通の人以上の強力なエンジンを積んだ人間も言えます。
また、躁状態の人はその大胆な行動から職場や家族に迷惑をかけがちです。
一方、本人は調子が良いのでまさか自分が病気になっているとは思いません。
そのため、躁状態の人が自ら病院に行くことは非常に稀で、たいてい鬱状態へ変化してから、通院することになります。
双極性障害Ⅰ型と双極性障害Ⅱ型の違いについて
鬱状態と躁状態を繰り返すのが双極性障害の特徴ですが、
躁状態が強く表れるのが双極性障害Ⅰ型です。
躁状態の程度が弱いのが双極性障害Ⅱ型になります。
双極性障害にかかった人の特徴として、自分本来の実力値を見誤ることが言えます。
時期によって躁状態と鬱状態の波がある中で、調子が普通なフラットなところではなく、調子が絶好調な躁状態を本来の自分の実力値だと捉えてしまいます。
そのため、鬱状態になったときの波の勾配がきつく、余計に自分が無力化されたように感じてしまうのです。
ただし、ここで勘違いしてはいけないのは躁状態が軽いからといって双極性障害Ⅱ型のほうが治りやすい病気だと勘違いしてはいけません。
双極性障害Ⅰ型と双極性障害Ⅱ型もどちらも治療に時間を要します。
鬱病はいつかは治ると言われていますが、双極性障害の場合は再発の危険性が高いため、人によっては一生薬を飲み続けることで予防医療が必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を見ていただくことで同じような病気を抱える方の調べる負担を少しでも減らすことが出来たら幸いです。
一緒に頑張っていきましょう。
ではでは。
コメント