前回、以下の記事で自分が双極性障害になった要因分析シリーズを始めることを述べました。
遂に完結!【全5回】双極性障害になった要因分析シリーズ始めます。
はじめにストレス要因をまとめておきます。
2:昇格試験のプレッシャー
3:両親の不仲に対する心配
4:子育て中の夜泣き
5:起業したい病
記念すべき第一回目の今回は”職場異動への不満編”です。
では、いってみましょう。
目次
職場異動への不満
最も大きい理由はこれ。
職場異動への不満です。
病気を発症する約3カ月前に職場異動を命じられました。
前いた職場では、商品開発部門にて第一線を任され、部署内での認知度や実績もある程度残しており、また自分のやり方次第である程度、カラダへの負荷をコントロールできるような状況でした。
先輩や後輩にも恵まれ、言い方はあれですが、労せず給料が入るオイシイポジションにいたと思います。
そんな状況から一辺、営業組織への部署異動を命じられます。
異動がもたらす環境の変化
同じ技術部門間での異動であれば負担はより小さかったでしょうが、技術部門から営業組織への異動というのはまるで別会社に来たかのごとく、働き方が異なります。
出社するときの服装に始まり、社内のシステムやら、勤怠制度やら、特に事業部制度を取っている自分の会社ではそれが顕著に出てしまうのです。前の部署が自由度が高くフレキシブルで気に入っていたため、がんじがらめの縛られた営業組織での業務に対するいらだちは相当なものでした。
特にダメージが大きかったのが勤怠制度が劣っていたこと。
技術部門ではフレックス制度を採用しており、10:00からの出社が可能でしたが営業組織では9:00出社が絶対でした。
この1時間の違いは自分にとっては物凄く大きく、毎朝乗る電車に座れるか、もしくは立ちっぱなしになるかの鍵を握っていました。
「〇月△日以降は毎朝40分立っとけ」こう命令されたも同然でした。
ただでさえ、異動したての部署での仕事内容に慣れない中、朝の時間がキツくなる。
次第に元気を失っていく自分がいました。
異動命令には逆らえない
うちの会社での異動というのは、基本的にお互いの部署の上層部で既に決済という名の合意がとられており、対象となった社員は拒否権を持ちません。
また、異動の発令は実際に異動する1週間前に行われるため、短い間に心のコントロールをし、新旧の職場への事前挨拶、仕事の引継ぎ、歓送迎会を行わなければなりません。
内心、「新しい部署キツそうだし嫌だなぁ」とか「今のポジションにしがみついていたい」とか「俺っていなくなっても良い人材だったのだろうか」とか色んな思いがかけめぐるなか
「今まで大変お世話になりました!次の部署でも頑張ります!」
と挨拶してまわる頃には、俺何やってんだろうな。って思い始めました。
誰かにコントロールされる人生でよいのか
そんな中、徐々に自分の中にこのような考えが強烈に芽生えます。
それは
そもそも次の週から「別のあれやって」、と言われてその通りやるような人生って生きてて楽しいの?
ということ。
これは甘えと捉えられても仕方ありませんし、社会人とはそういうものだというような反論もたくさんあるかと思います。
でもなんか会社に弱みを握られているような、主体性のないような、だって、新入社員の頃って「御社に入って○○がしたいんです!」って言って入ってきたじゃん。
あの頃の俺どこ言ったよみたいな。。。
会社の言うこと聞いてたら、社会人人生40年間を丸ごと3億円程度で買い取られるようなもんだな。。。
2018年後半はまだまだ転職事情が活況ということもあり、自分の実力に慢心していたというのもあるでしょう。
いつの間にか、いい子ちゃん、いい子ちゃんしていた自分ではなくなっていました。
異動先の営業組織で頑張っては見るものの徐々にモチベが下がる
実は異動先の営業組織というのは自分が技術部門に来る前にいた組織と全く同じでした。つまり、
①営業組織=>②技術部門=>①営業組織
のような異動を経験したことになります。
営業組織に戻ってきたときに、前に自分がいた際の同僚もいたりするわけですが、そこで新たな悩みが生まれます。
自分、異動ばっかりで強みがない。。。これじゃ最初からいる人に実績で勝てるわけないじゃん。
5教科の平均点で勝負する学生とちがって、社会人は一般的に、突出した1点(プログラミングや営業スキルなど)に秀でた人=スペシャリストが成功しやすいと思います。
特に大企業であればあるほと、部署やチームが細分化され一人あたりがカバーする範囲が狭くなるため、自身の能力と割り当てられた狭い範囲のマッチ度が高いほど上記の成功度合いが大きくなる傾向になります。
自分はフラフラと異動を繰り返した結果、ジェネラリスト化していました。
会社全体を見渡さないといけない経営幹部層は熟年のジェネラリストが望ましいですが、若手のジェネラリストの自分ではまず、そこに行き着くまでの出世競争でスペシャリストたちに敗れるでしょう。
異動を繰り返す自分は会社のおもちゃなのか、ハンデ背負って戦わされれている自分は不遇だ。
徐々にそんな負の感情が芽生えてきます。
そんなメンタル状況の自分には異動の意味など見出すことは出来ませんでした。
自分の能力とのアンマッチを感じる日々
技術部門にいた頃は海外の取引先を駆使して商品開発を行うなど、まさにグローバルな活躍ができていました。
インド人やドイツ人と当たり前にコミュニケーション取っていましたし、同じ仕事内容をしているメンバは部門内でも少ないうえに、何よりグローバルで活躍すること=カッコいいと自分像を描いていたので仕事に対する満足感も得られていました。
ところが営業組織に来てみると、ずっとパワポパワポパワポ。
日本語でのパワポパワポパワポ。
書く内容も平凡。みんなと同じ。でも時間内に終わらないから残業&残業。
「前の部署のほうがほんと良かった。。。今の部署では自分が一番下だ。。。」
このような感情が当然のように出てきます。
もう転職しようかな
仕事がだんだんとつまらなくなり、会社の愚痴が増えていきました。
もう転職したいな。早く抜け出したい。
会社の退職制度を調べてみます。
そこにはこう書いてありました。
”勤続年数が満〇年に満たない場合は退職金は半額になります。”
う。。。
自分の場合、あと1年以上ありました。
そこからはもう有給の残り日数と1年間の営業日とをにらめっこする日々です。
出来る限り、出社をせずに退職金は満額が欲しいのです。
当たり前なのですが、どう考えても有給だけでは営業日を消化できず、育休も織り交ぜられないか、有給以外に会社を休む正当な理由はないか。
元気な人にとっては、なにやってんだこいつ(笑)と笑える話なのですが、本人はわりと真剣なのです。
そうしているうちに上記の目的は意外な形で達成されます。
医者:「双極性Ⅱ型+適応障害を煩わせているから2カ月間療養するための診断書出しておくね。」
次回以降の記事に続きます。
ではでは。
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