投資信託にかかる手数料は売買時のコストだけとは思っていませんか?
今日は信託報酬という投資信託を語るうえで絶対に知っておかなければならないコスト(=手数料)について解説します。
コストを抑えることは投資で勝つ基本です。
この記事を読めば
信託報酬は出来る限り小さい値に抑えたほうがよい
ことがわかります。
では、いってみましょー
【超基本】投資信託は保有しているだけで手数料がかかる
まずは初歩的な話にはなりますが、投資信託は保有しているだけで“信託報酬”という名の手数料を取られています。
自分で個別に欲しい株を選ぶのと違って、お金を運用してもらう投資信託という仕組み上、そこに手数料が入り込むのは当たり前と言えば当たり前です。
難しいのでちょっとイメージしてみましょう。
仮に基準価額がちょうど1万円になっている信託報酬が1%の投資信託商品を1000口保有していたとします。
資産総額は1万円が1000口ですので
1万円 x 1000口 = 1000万円
です。一方で
手数料は保有額に対して信託報酬の1%分取られますので、
1000万円 x 1% = 10万円
かかります。
これがもし、信託報酬が0.2%だったらどうでしょうか。
手数料は
1000万円 x 0.2% = 2万円
となり、信託報酬が1%の時の10万円との差額8万円浮くことになります。
コスト抑えただけで。
ここからさらに大事な話をします。
信託報酬とは単に手数料でした。
この8万円の差額は相場の揺れや投資能力の差によって生まれたのではありません。
単に手数料として予め商品に設定された分だけ、知らず知らずのうちに取られているのです。
であれば絶対に、
信託報酬は出来る限り小さい値に抑えたほうがよい
です。
基準価額は手数料が抜き取られた値?
「手数料なんて口座から引かれていないし支払っているつもりはない!」
と感じるかもしれませんが、ここが販売側の商売上手なところで、
毎日算出される基準価額自体、既に手数料が引かれた値表示になっています。
先ほど、基準価額がちょうど1万円の例を出しましたが、
ほんとは1万円越えの価値あるけど手数料1%引いたら1万円になったよッ♪
といっているようなものです。
信託報酬が小さい投資信託を選びましょう
もう一つ大事なことがあります。
信託報酬の大・小は消費者が投資商品選びの前に事前にコントロールできます。
実際に商品を購入する前に各ファンドの目論見書(説明書のようなもの)を見て確認すればよいのですからら。
相場は個人では動かせませんが、手数料は個人で判断できます。
証券会社の営業の話を鵜呑みにせず、自分で目論見書を見て判断する癖をつけるようにしてください。
つみたてNISA対象商品を購入しておけば大きく失敗しない
2018年以降、投資信託初心者でも簡単に優れた金融商品を見分ける方法が政府によって発明されました。
それは“つみたてNISA”導入です。
予め政府が認めた低廉な信託報酬をもつ商品のみ、つみたてNISA対象商品に採用されているため、無駄に手数料を払うなどの商品選び時の大きなミスを防げます。
まとめ
今日は信託報酬という投資信託を語るうえで絶対に知っておかなければならないコスト(=手数料)について解説しました。
コストを抑えることは投資で勝つ基本です。
また、信託報酬について理解するとやりたくなるのが投資信託の乗り換えです。
乗換については下記で解説していますのでご参考になれば幸いです。
【最後に】著書のススメ
筆者は次の本で投資信託の基本を学びました。
投資初心者にとてもお勧めです。
ではでは。
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