双極性障害(躁鬱病)って気分の問題?いや、脳の病気です。

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気分障害とも言われる双極性障害(躁鬱病)はどのようなメカニズムによって引き起こされるのか。

筆者の中で納得のいく説明を見つけましたので皆様にも紹介させていただきます。

結論からいうと、双極性障害の主な症状である躁状態と鬱状態は脳の前頭葉部分によるドーパミン生成量の異常によってもたらされます。

双極性障害は気分によるものなのか

双極性障害は気分がハイになっている躁状態とローになっている鬱状態を繰り返す病気であることを以下の記事で紹介させていただきました。

双極性障害(躁鬱病)と鬱病の違いについて

 

躁状態、鬱状態はしばらくの間続くのが普通ですが、転換期においては躁状態の場合もあれば鬱状態である場合もありえますので、双極性障害は他人から見ると”二重人格”もしくは”鬱=甘え”というように誤解されがちです。

 

今日は調子がいいな。もしくは逆に調子が悪いな。といったように、病状自体は調子として認識できますので本人自身も気分的な問題であると解釈しがちです。

ですが、たとえ症状が吐き気や嘔吐などとは違い、”本人の気分として現れる病気”であったとしても、その状態を引き起こすには何らかの理由(メカニズム)があるはずです。

躁と鬱は脳の前頭葉部分によるドーパミン生成量の異常が原因

双極性障害の主な症状である躁状態と鬱状態は脳の前頭葉部分によるドーパミン生成量の異常によってもたらされます。

理由を詳しく説明します。

ドーパミンとは?

ドーパミンとは快楽を伝える神経物質のことで脳の前頭葉部分によって作り出されます。

 

前頭葉が正しく働いていればドーパミン分泌量が正常の範囲内となるようコントロールされています。

様々なイベントごと(何かを達成した、何かを失った、感動した、怒ったなど)により感情が揺れ動いた際にドーパミン分泌量が一時的に増えたり、減ったりすることはあるにせよ、ある一定ラインを超えないように頑張ります。

 

一方で、双極性障害患者の前頭葉は、いわばこの分泌量のコントロールが効かなくなった状態です。

ドーパミンという用語を用いることで躁状態、鬱状態は以下のように再定義できます。

躁状態=ドーパミンの分泌量が多すぎる状態

鬱状態=ドーパミンの分泌量が少なすぎる状態

ドーパミン生成量の異常を防ぐために、双極性障害の人が飲む薬というのは前頭葉にアプローチし、「適切な分量を分泌してほしい。」と伝えるものが基本になります。

ちなみにドーパミン分泌量で以下のアイテムを定義しなおすと・・・
・覚せい剤などの麻薬
=>ドーパミン分泌量をメーター振り切らせるほどぶちあげてくれる人生を依存症の危険にさらすGoodアイテム
・筋トレを含む運動やリラックスさせてくれる音楽
=>ドーパミン分泌量を少しだけあげてくれる人生に潤いを与えるお助けBadアイテム

ちなみにドーパミン分泌量のコントロールはセロトニンという物質が関わっており、日光を浴びることでセロトニンを増やすことができます。

ちょっと話はそれますが筆者は露天風呂の良さを再認識しました。
極楽湯なんかおすすめです。

ノマドワーカーには極楽湯が最強な5つの理由

双極性障害は治らないのか

双極性障害が脳の前頭葉の異常によって引き起こされ、それが先天的なものであるとした場合、双極性障害は治らない病気なのではないか、という疑問が湧いてきます。

双極性障害について紹介した以下の記事でも、双極性障害は通常の鬱よりは治りにくいと書きました。

双極性障害(躁鬱病)と鬱病の違いについて

 

実際に筆者が書籍やネット等で調べた範囲では、“双極性障害の完治は難しい”という意見のが主流のようです。

あくまで薬によってドーパミンの分量をコントロールする、予防医療が基本となり、一生付き合っていく覚悟を備えることがこの病気に対する第一歩なのです。

 

逆に薬によってドーパミン生成量を適切にコントロールできるとするならば、それは、症状が表面化しないことを意味し、ある意味治った、と前向きに捉えても良いのではないでしょうか。

あとは薬を飲み続けていくだけでオーケーです(並大抵のことではないとは思いますが)。

筋トレが趣味の筆者はプロテインと同じような立ち位置と理解することで薬を飲むことに対する不安がなくなりました!!

(あっプロテイン=決して薬ではありませんよ笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今日は双極性障害が脳の病気であることについて紹介させていただきました。

双極性障害は薬によって症状を抑えられます。

職場や家庭へ迷惑をかけないためにも薬による予防医療を心がけていきましょう。

ではでは

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